ご依頼の多い家具修理TOP10| ➀ 食卓テーブルの塗り替え再塗装とは?

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家具の買い替え、家具の修理、とりわけテーブルの塗り替えや椅子の張り替え、椅子のぐらつき直し、椅子の塗装、箪笥や食器棚の蝶番の修理、ソファの張り替え、ソファの座面内のクッションの入れ替え、リメイクなど、幅広い守備範囲と経験、知識、でお客様をサポートさせていただいております。

毎日10件前後のお問い合わせをいただき、皆様の疑問、質問にお答えしています。そのリアルな情報を、できる範囲で皆様にご提供してまいります。家具修理ご検討の一助になれば幸いです。

食卓の再塗装とは?

さて、今日は➀食卓の再塗装についてお話しさせていただきます。

みなさん、食卓の再塗装ってどんなことしてもらえるのか、想像つきますか?
普通は見たこともないし、依頼したこともないから、どんな施工をいくらでやってもらえるのか、なんて、全然想像できないよね、という方がほとんどかと思います。

よくお客様がイメージされているのは、
『天板の表面を紙やすりで軽く削って、上からニスを塗るとかですよね?簡単に自宅で出来るのかな、と思っています。』
という感じが、一般的なみなさまの感覚です。当然ですよね。

しかし、塗装は多くの工程手間がかかる施工であり、また、センスが問われる施工になります。

まず塗装は、大きく二つの方法に分かれます。①剥離再塗装②仕上直し塗装です。

剥離再塗装は下地作りが命

➀剥離再塗装
その名の通り、現状の塗膜を一度全て剥離除去します。

まずは養生です。
天板の裏や、デザインによりましては幕板と呼ばれる天板裏の脚を取り付けるための部材は、塗装をしない場合が多いため、天板の裏側は養生してガードします。

次に現状の塗膜の剥離作業です。
弊社の施工の場合は、サンダーでゴリゴリ削る、ということはいたしません。
剥離剤という強力な薬剤を天板に塗布し、しばらく置きます。
塗膜がぶくぶくと変化し、ドロッと溶けてまいります。
それをスクレーパー(お好み焼きのコテのようなもの)で溶けた塗膜をこそげ落し、天板の素地を出していきます。
床には溶けた塗膜のドロッとしたものがたくさん落ちます。

素地が出ましたら、ここで下地の研磨打痕部分のパテ埋め等、きれいに修復していく作業になります。

この下地作りが命になります。これをしっかりやらなければ、塗装は美しく上がりません。ここに手間と時間がかなりかかります。

染色・下塗り・仕上塗りと職人のセンス

素地がきれいに仕上がりましたら、必要であれば染色を行います。
この場合、脚を基準に色合わせの塗料の調合を行い染色します。

次に下塗りです。
シーラーと呼ばれる、仕上の塗膜がしっかりと張り付いてくれるための下塗り塗料を、全体に吹き付けてまいります。

あ、前後しますが、皆さまがご想像される刷毛塗りはいたしません。基本的には、スプレーガンで、調合した塗料を吹き付け塗装していきます。

下塗りが完了し、しばらく乾燥させます。

乾燥が終わりましたら、仕上塗りを行うために、必要に応じて下塗り塗膜を研磨いたします。

そして、いよいよい仕上塗りです。
先ほど申しました補修部分というのは、木目が寸断していたり、パテ埋めの跡が目立ったりしていることがほとんどです。それが、不自然に目立たないように、仕上塗りの塗料の中に若干色を入れて、補修痕が目立たないよう、ぼかして塗装します。かなり微量の感じです。

実はこの部分で、塗装の技術力、とりわけセンスが相当問われるのです。
技術力が高くないと、補修部分をぼかそうとして、均一の色で仕上げるために、どんどん色を重ねてしまい、真っ黒になってしまうのです。
時には、弊社以外の他社様で塗装を依頼され、仕上がりがかなり濃く仕上がって、木目もよくわからないくらい塗りつぶされて途方に暮れたお客様が、やり直しのための施工のご相談、御用命くださる方もいらっしゃいます。

私たちは、限りなく元の色と近いように脚との一体感も損なわないように木目も美しく見えて、何より、新品に近いレベルまで復活させることが正しい、という考えで行っております。

これができるから弊社の職人は『センス』が素晴らしいと思うのです。

本当に新品レベルまで、レベルアップできますので、お客様は、「やってよかった!もっと早く頼めばよかった。。。」というお言葉をくださいます。
私どもにとっての、何よりの養分であり、活力になります♪

通常納期は、御用命いただいた時の工場の状況にもよりますが、概ね2週間前後になることが多いかと思います。

塗装が完了すると、2日~3日後には使用できますが、塗料メーカーさん曰く、厳密には1ヶ月程度完全硬化、ということです。
イメージで言いますと、ジェリービーンズのグミのようなかんじなのでしょうか。
表面は固く、中は若干柔らかい、という感じです。

②仕上直し塗装とは?メリット・デメリット

次に、②仕上直し塗装です。

その名の通り、現状の塗膜を剥がさずに、その塗膜を全体的に補修し、上から吹き付け塗装し直す方法です。
現状の塗膜を剥離しない分、手間とコストが落ちるため、お安くなります。
ただ、経年の凸凹や傷の凸凹などは残ります

もちろん色の剥げた部分などは調色した塗料で補色をしますので、全体的には「きれいになった!!!」という印象は十分持っていただけます。

デメリットですが、現状の塗料が、あまり強くない塗装が施されている状況ですと、仕上直し塗装も同じ塗料を使って塗り重ねなければならないため、同じように劣化が早い状態はそのままになります。

もし、現状の塗膜が、コップの輪染みや、摩耗の速さが気になる状況だとしますと、やはり、一度剥離して、強い塗装にする方が良いということになります。

再塗装後の注意点

最後に、再塗装した後の日常のメンテナンスのことです。

熱と薬品は絶対に避けてください。

例えば、熱いお鍋をそのままポンっと天板に置くと、一気に白濁して鍋の形の通り真っ白に変質してしまいます。
また全て剥がしてやり直しになります。。。。

また、特にダメなのが除光液です。
油性マジックが除光液で消せるから、ということを御存じのお客様が、お子様が描いた落書きを除光液で取ろうとして、塗膜が溶けてしまった、なんていうことを、よくご相談いただきます。
やはりまた剥離再塗装のやり直しです。。。。。

最後に、コロナ以降、アルコールで拭く方が増えました。
その瞬間瞬間は特に問題ないのですが、長い時間をかけて全体が薄っすら白ぼけてきます。

私どもは、ノンアルコールタイプの除菌手拭きシートを使用します。
これは常にそれを使わなくても、普段は水拭きで十分です。
一定期間使っていただいた時に、お勝手のレンジフードで吸いきれなかった、空気中に浮遊している油分が、テーブルに堆積してベタベタするようなときが来ます。
その時に追加の措置として、ノンアルコールタイプの手拭きシートで清掃されたら良いかと思います。

まとめ・お問い合わせ案内

今回も大変長くなり、申し訳ございませんでした(;^_^A
細かなことは抜きにしまして、上記内容は、私が普段お客様にご説明、お伝えしていることを網羅しております。
お修理のご検討の一助になれば幸いです。

生産国、メーカー、年代、により、様々なデザイン、素材、塗装方法があります。
個別のご相談につきましては、家具クリニックのWEBにございます、メールやLINEでのお問い合わせをいただきましたら、すぐに回答、御見積させていただきます。
お気軽にご相談くださいね。

それでは今日はこの辺で。

次回、お楽しみに~☆

この記事を書いた人

家具クリニック 矢野

リペアディレクター。直すが良いか、買い替えが良いか、専門家が正直にお答えします。家具を直す=心を治す。京都出身。商社・木工学校を経て現職。何はさておきお仏壇に合唱。二人の娘が”元気の源”。甘いものさえあれば生きていける。