このブログでは、「家具でお困りの全ての方の、気持ち、判断の基準の助けになる、リアルで有用な情報」を書かせていただいています。
家具の買い替え、家具の修理、とりわけテーブルの塗り替えや椅子の張り替え、椅子のぐらつき直し、椅子の塗装、箪笥や食器棚の蝶番の修理、ソファの張り替え、ソファの座面内のクッションの入れ替え、リメイクなど、幅広い守備範囲と経験、知識でお客様をサポートさせていただいております。
毎日10件前後のお問い合わせをいただき、皆様の疑問、質問にお答えしています。そのリアルな情報を、できる範囲で皆様にご提供してまいります。家具修理ご検討の一助になれば幸いです。
家具修理で火災保険・家財保険を活用するご相談が増えています
さて、今日は損害保険活用のお話です。
家具クリニックがスタートして22年ですが、近年、急速に増えてきたのが、この損害保険活用、見積依頼のご相談です。
意外と知られていませんでしたが、近年、その活用方法をどこかでお知りになって、弊社へ御連絡をいただくケースが増えてきております。
主には、皆さまが住居にかけておられる住宅の火災保険がベースになります。火災保険に、必ずいくらかの家財担保特約をお掛けになっているかと思います。
火災で家が燃えた時に、お住まいの方の家具や家電、衣類や雑貨など、生活復旧するために必要な家財一式を、保険で賄って生活再建するための資金とすることを目的としています。担保金額をいくらに設定するかは、契約者様の自由です。ただし、保険の支払いを少しでも落とすために、免責金額を設定していらっしゃいますと、一部しか保険で手当てしてもらえませんので、その点、一度ご確認いただいた方が良いかと思います。
子供による家具破損など、日常の事故がきっかけになるケースが多いです
よくある御相談のきっかけは、お子様に絡むことが多いようです。
- 「子供がソファで飛び跳ねていたら、ソファの座面が沈んでしまった。」
- 「ソファで背もたれの上に座ってしまい、背もたれのカバーが破れてしまった」
- 「お友達の家で、子供が電気スタンドを倒してしまい、破損してしまった」
- 「子供が遊んでいて、TVボードの扉のガラスを割ってしまった」
などなど、挙げればキリがないほどです。
まず、事故があったら、お客様は、火災保険を契約している保険会社さんに御連絡をされます。そこで、必ず求められるのが、見積書と現況のお写真と保険会社宛の保険金請求書です。
お写真と保険金請求書はお客様の方ですぐに対応できると思いますが、見積書は、専門の修理業者に依頼しなければ入手できません。そこで、インターネットで色々と探されて、弊社にたどりつかれるようです。
家具修理を実際にする場合と、保険金のみ受け取る場合
さて、ここで、お客様のご意志は二つに分かれます。
- 本当に、対象の家具を修理したい
- 事故で家具に傷はついてしまったが、そのまま修理せずに使用し続ける、もしくは買い替えるので、家財保険で支払ってもらえる金額は受け取りたい。
以前、弊社が契約している保険会社に色々とヒアリングさせていただきました。
「基本的な考え方として、事故認定された対象の家具は、事実として破損している以上、それを修理して現状復帰を行うことにより発生する費用は、契約者が実際に修理をするか否かにかかわらず、払い出されるものです。」
とのことでした。
事故を起因とした破損に対しては、修理をしてもしなくても支払いはなされる、ということは裁量はお客様に任されている、ということです。
正直申しますと、「そうなんだ。。。。」と不思議に思ったことを覚えています。もう10年近く前だったかと思います。
保険会社提出用の見積書が必要になる理由
それが故、お客様は弊社に、保険会社提出用の御見積書を「書面」で御希望になります。弊社もこれまでの経験により、初めのお問い合わせの段階から、「あ、保険会社提出用の見積書が必要なんだな」と、ある程度すぐにピンと来ます。
家具クリニックでは通常、お電話、メール、LINEでのお問い合わせに対して、お電話での会話による概算提示や、メールやLINEでの文章による返信に対しては、もちろん費用はいただかずにお答えさせていただいております。これは、実際に修理をしたいとお考えのお客様である、ということを前提としているためです。
一方、初めから、保険会社提出用の御見積書を書面で作成してほしい、というご希望に対しては、税込5,500円を申し受けますが、快くお引き受けしております。
家具修理業者として見積書作成を有料にしている理由
一般的に、職人や業者は、材料を仕入れ、副資材を使用し、手を動かし、その対価として売上をいただくことを糧としています。
従いまして、修理をしない、という問い合わせの方は、お客ではなく、ただの面倒な人で、相手にしたくないし、相手にしている暇がない、というのが正直な気持ちです。「見積も手間やねんで!」ってやつです。
一方、私どもは、専門事業者として、これまで何万点もの家具を修理させていただきましたので、その経験から、お写真のみで、ほぼほぼ正確な概算を提示することが可能です。従いまして、特に嫌がることも無く、喜んでお受けしている、という状況です。
とは言え、単にお客様の金銭的メリットのために、タダ働きをするわけにはまいりません(笑)そのため、お医者さんの診断書の作成費用のように、税込5,500円の費用を申し受けた上で、見積書を作成、PDFをメールやLINEで送付させていただいている、という状況なのです。
保険を活用して家具修理を行うメリットとは
弊社の技術により、傷んだ家具は、新品レベルまで引き上げられます。
もし実際に修理をされるとしましたら、修理代は保険金で担保されますので、お客様が負担する費用は見積書作成料5,500円のみということになります。逆に申し上げますと、5,500円で家具がきれいになる、ということになります。(ある程度全体的にきれいになるかは修理内容によりますが)
一方、実際に修理をされない場合は、受け取った保険金を新しい家具の購入資金に充当することになります。その場合、実質的なご負担の5,500円のみで、買い替えの原資を確保できるということになります。
私個人的には、この保険の仕組みはとても不思議な感じがしますが、保険会社もこんなご時世ですから、大量の処理案件を抱えていらっしゃると思いますし、一件一件100%チェックすることは現実的に難しいので、効率よく、かつ迅速に処理を進めることが求められているのだと思います。
つまり、案件として事故認定された家財であれば、必要な書類が不備なく揃っている案件から、速やかに手続きを完了させたい、というのが実情ではないでしょうか。
不正請求や自然損耗は保険対象になりません
もちろん、不正はダメです。対象ではないところ入れ込んで、修理金額を膨らませる、というのは不正ですし、弊社も、後に鑑定人から内容の確認があった時に、後ろめたい気持ちで応対はしたくありませんし、できません。当然、専門家として正確、誠実に見積を立てます。
また、自然損耗も担保されません。長年使ってきた本革のソファの座面の革が擦り切れてきたので、保険で直したい、みたいなことは認めてもらえません。
あくまで何かきっかけのあった事故が対象になる、ということです。
もちろんこの辺りは、皆様がご契約されている保険会社さんそれぞれで、考え方などは様々かと思いますので、きちんと確認くださいませ。
鑑定人から確認が入るケースについて
先ほど申し上げましたように、案件によっては、鑑定人様から、破損状況の確認、見積書の内容の確認の聴取がございます。
その際も、私どもは自信を持って、事実をお答えできますし、内容もキチンと説明させていただきますので、お客様も保険会社様も、ご安心かと思います。
当然私どもはお客様側の存在でも、保険会社さん側の存在でもなく、第三者のただの家具修理の専門家です。
私どもにとってはどちらも大切なお客様であり、関係者様です。誠実に応対することを心掛けております。
実際にあった、保険金が下りなかったケース
余談ですが、昨年、明らかに保険対象の状況にもかかわらず、保険が下りずに、お客様が自腹でお修理を依頼してくださった案件がございました。
家具も別注造作家具が壁面に吊り込まれている状況でしたので、修理も高額になる予定で、逆に私の方から保険会社へのご相談を提案させていただいたのです。
しかし、何故かお客様が変に気を遣い過ぎてしまったのか、初動で事故を起こしてしまった事実を、明確に伝えずに、「私は何もしていないのに家具が落下して大きく破損しました」と申告してしまったのです。
現実は、吊り込まれている別注の収納家具に、荷物整理の際に大量の品物を入れすぎて、その重みに耐えきれずに落下した、という経緯でしたし、これを事故と言わずに何と言うのか、という状況でしたので、本来は保険会社に助けてもらう案件でした。
結果は、却下で、保険金額もゼロでした。保険会社は自然損耗に保険金はお支払いできません、の一点張りであったことと、挙句の果てには、お客様と私どもが、もともと知り合いでグルになって高い保険金を降ろして山分けするのだろう、というスタンスで、尋問のような聴取があったそうです。
もちろんお客様は私の知り合いでも何でもなく、ネットで弊社を見つけてくれた一見のお客様でした。
保険会社から数人が何度も、警察での尋問のように高圧的な感じで聴取を受けておられたようで、大変憤慨され、これを機に保険会社変えました!と仰っていました。そりゃそうですよね。いざという時に助けてくれない保険会社なんて、保険をかける意味もないし、お金をドブに捨てるようなものですから。
ビッグモーター問題以降、保険審査は厳しくなっていると感じます
ビッグモーター問題以降、保険の不正請求問題がクローズアップされ、業界的には余計に警戒し、審査も厳しくなったことと思います。
そもそも保険というのは互助会のようなものです。何もなければお金の無駄に見えますが、何かあれば、契約者みんなから助けてもらうためのものです。
尋問なんて、もってのほかだと思いますし、そのお話を聞いた際は、怒りがこみ上げる思いでもありました。それぞれの判断なので仕方がないのですが。。。
家具クリニックが保険見積サービスを事業化する理由
そもそも家具クリニックが生まれたのも、困っているけれども、どこの誰に頼んで良いかが分からない、というお客様のために立ち上げたサービスでした。
今回保険会社提出用の御見積作成を、事業サービス化して、保険契約者様であるお客様と処理を迅速に進めたい保険会社のために、明確に事業化したいと考えています。
WEBページも製作して、依頼しやすいように導線を引かせていただくことにいたしました。
事故による家具破損でお困りの方、保険会社への提出が必要な御見積書作成のこと、鑑定人による確認聴取にお困りの方など、もしいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。
安心してお任せいただけるよう尽力してまいります。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
ありがとうございます。



